7月1日に帰国した、ハサヌディン大学循環器内科研修医3名にインタビューを行いました。
3名の研修医からの回答を公開致します。


アンディカ先生
ヴィキ先生

ティアラ先生
1. 日本での滞在はどうでしたか。
アンディカ先生
日本にまた来ることが出来て、本当に良かったと思います。
日本の観光地に改めて来ることができたこともよかったです。
また、偕行会の皆さんも歓迎してくれてありがとうございました。
偕行会では循環器に関する画像診断、特にPET―CTをたくさん学ばせていただきました。
ヴィキ先生
日本にいる間、日本はとても良い国だと思いました。
初めての日本でしたので、様々なことを学び、体験することができました。
1つ目は循環器に関する画像診断のことを学んだこと、2つ目は新しい文化を体験し学んだこと、3つ目は日本の良い観光地がたくさんあると理解し、体験しました。
ティアラ先生
私が出会った日本人はみんなとても親切でした。
また、日本人は規律正しく、組織化されており、この国も非常によく組織されています。
それが私にとって一番印象に残ったことです。
2. 日本に来る前と来た後では、どのように印象が変わりましたか。
また、日本に来てからなにかに興味を持ちましたでしょうか。
アンディカ先生
日本は2回目なので、特に印象が変わっていません。
日本では公共交通機関と歩く人に優しい国なので、どこへでも簡単に行くことができるという印象が強かったです。
時間に厳しい・着物という日本の文化に興味を持っています。
ヴィキ先生
日本に来る前と来た後では、日本に対する印象が変わっていないです。
日本に来る前から、日本はとても秩序があり、全てが整理整頓されている国だと聞いていました。日本に来て、現実は今まで聞いていたことと同じだったと思います。
そのため、印象としては、期待通りでした。
日本に来てから、日本人の挨拶の仕方に興味を持っています。
日本人はとても友好的で、よく挨拶を交わします。
また、時間を守り、規律正しい、とても素晴らしい日本人の態度にも興味を持っています。
ティアラ先生
日本に来る前は、人々が厳しい、というのが日本に対するイメージでした。
ですが、日本人は、非常に規律正しく、優しく歓迎してくれていることが分かりました。
それが、日本に1カ月以上滞在して変わった日本に対するイメージのひとつです。
私はもちろん日本人の習慣に興味があります。
私たちが観察し、分析した日本人の良い習慣をインドネシアで応用することができれば、将来的に非常に良い影響を与えることができると思います。
3. 研修で学んだこと
アンディカ先生
偕行会の研修でまずはPET―CTアンモニアについて知ることができました。
他にはパーキンソン病の治療で使用するFUS、がん治療も学ぶことができました。
また、偕行会では透析液を製造することができることも知りました。
さらに偕行会の透析クリニックでは送迎バスサービスがあり、これはインドネシアではまだないと思います。
ヴィキ先生
この1ヶ月半、日本では多くのことを学びました。
まず、PET-CT、アンモニアPET等の心臓画像診断について学びました。
インドネシアではPET-CTはジャカルタにしかなく、3つの病院でしか受けることができません。そのため、これは私にとって新しいことで、とても興味深く学ぶことができました。また、エコー検査の見学にも行きました。特に下肢動脈エコーはとても興味深かったです。私は偕行会で多くのことを学びました。
ティアラ先生
偕行会での1ヶ月以上の研修で、特に心臓画像診断について多くのことを学ぶことができました。偕行会で、特に循環器科の分野で、これまでインドネシアで見たことがない、特にマカッサルではまだ設備が整っていない医療検査を見ることができました。
例えばPET検査、CTとPETのフュージョン検査など。また、マカッサルでまだ利用できないSPECTも見ることができました。さらに、特に血液透析患者の心臓画像診断の症例に関する講義など、いくつかの講義を行っていただきました。
インドネシアであまり学べなかったケースも、偕行会では学ぶことができました。
偕行会のおかげで手に入れた勉強材料がたくさんあります。
4. 帰国後活かせること
アンディカ先生
まずは透析患者様、特に腎臓病や糖尿病合併症がある患者様は循環器のドップラー超音波検査や心臓などのスクリーニングが必要だと知り、インドネシアでも提供したいと思います。インドネシアでは首の超音波検査があまりされていません。
偕行会で研修をして、糖尿病や透析患者様には定期的に行うことを知りました。
ヴィキ先生
おそらく、糖尿病や高血圧等といった病気の合併症について、積極的に患者を教育し、患者ができるだけ早く検診を受けるようにすることで、日本のように心臓発作の発生率を減らすことができるかと思います。
私たちが偕行会で研修中に得た知識をまわりにも伝える予定です。
ティアラ先生
まず、インドネシアの患者さんたちに、循環器疾患の予防だけでなく、自分自身の健康を意識することの重要性について、より熱心に教育していくことです。
この1ヶ月間以上日本にいて、日本人は早期健康診断に熱心で、生活習慣もインドネシア人よりも健康的に見えました。周知のように、日本人は健康寿命が長いです。
私は帰国後、インドネシアの患者を教育することにさらに熱心になることでしょう。
5. 偕行会グループを見学して、そこにいる人々の印象
アンディカ先生
偕行会スタッフの皆様はとても優しいです。大歓迎してくださいました。
皆様は、PET CTをはじめ、治療の機械を熱心に教えてくださり、準備から撮影の目的、手順、検査結果の解釈まで説明してくださいました。
また、PET CTアンモニアの見学の時は、自分で画像を作るためソフトウェアの操作を実際に行いながら説明して下さいました。
ヴィキ先生
偕行会のスタッフのみなさんは、この1か月半の研修の中で、とても親切に私たちを助けてくれました。日常生活だけではなく、このサポートもそうですし、研修過程や議論の過程等でも同様です。研修資料の翻訳、講義・見学の通訳も手伝ってくれて、とても助かりました。さらに、私たちがこれまで知らなかった知識もたくさん教えてくれました。
ティアラ先生
私の印象では、偕行会の先生方はとても気さくで親切で情報通です。
私たちがどんな些細なことを質問しても、必ず熱心に丁寧に説明してくれました。
ですから、私たちはここで勉強することにとても安心し、歓迎されていると感じることができました。
6. 講師をしてくださった皆さんへの感謝のメッセージ
アンディカ先生
偕行会の皆様はとても優しいです。講義や見学での説明もとても分かりやすかったです。
研修中では皆様にご指導や得られた経験に感謝の気持ちしかありません。
偕行会で得られた経験をインドネシアで生かしたいと思います。
ヴィキ先生
まずは国際医療事業部のスタッフ、特に毎日私たちと一緒にいてくれた通訳のみなさん、そして、私たちにたくさんの知識や教訓等を与えてくれた偕行会の医療従事者のみなさんに大変感謝しています。一人一人を挙げることができませんが、この1カ月半の研修期間中、私たちを助けてくれたスタッフのみなさんに本当に感謝しています。
ティアラ先生
時間を割いていろいろなことを教えてくださった先生方、忙しいなかでも熱心に付き添ってくれたり、翻訳を手伝ってくれたり、日本の文化や習慣に関することを説明してくれたりする偕行会のスタッフの皆さんには本当に感謝しています。
お返しするのは難しいけれど、とてもお世話になっておりました。
最後に、本研修プログラムの改善点、「こうして欲しかった」と思う点を伺ったところ、
Tidak ada ,(ありません。)
pelatihan ini sempurna.(完璧な研修プログラムでした。)
と、本プログラムを高く評価して頂けました。
今回で4回目となったハサヌディン大学循環器内科研修医受け入れにつきまして、
グループ内関係各所から多大なご協力を頂き、プログラムを達成することが出来ました。
この場を借りて御礼申し上げます。
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