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西スラウェシ州長官インタビュー

更新日:2023年8月22日

偕行会グループの施設・設備や、インドネシア・日本間の文化の違いについて、

2023年6月12日(月)から1週間、日本に滞在された西スラウェシ州長官、

ムハンマド イドリス パグヌン様にインタビューにてご回答頂きました。



この度の来日では、偕行会グループの各施設を往訪されましたが、

医療現場・設備等を ご覧になられて、どのような印象を受けましたか?


偕行会の施設、インフラ、システムを直接見学させて頂き、ありがとうございます。

この2日間で偕行会役員の方々と議論した内容も含めて、私たちはとても誇りに思い、感謝するのと同時に、西スラウェシと偕行会がお互いを必要としていることを実感しました。


また、偕行会の施設はとても素敵で、そのような施設を見ることが出来て感謝しています。



来日されて、多くの移動手段にて日本及び名古屋をご覧になられたことと存じます。

皆様から見た日本はどのような印象でしょうか。

また、イメージ通りだった点、イメージと違った点があればお聞きしたいです。


日本に来るのは今回で5回目です。

名古屋で経験したことは、日本が公共サービス、特に交通システムに非常に気を配っている国であるという私の認識と同じです。地下鉄もそうですし、道路も充実しています。


私はこのことをとても誇りに思っていますし、日本という国は将来、インドネシアを改善するための参考となる国だと考えています。



偕行会は今後、インドネシア人を特定技能外国人職員として日本の施設に受け入れて行きますが、その為には文化や価値観の違いをお互いが理解し歩み寄ることが肝要かと存じます。日本とインドネシアの文化、価値観等の違いを踏まえ、インドネシアの文化や価値観を尊重する為に、ご助言を頂けないでしょうか。


もちろん。

インドネシア人は日本の文化についてより多くを学ぶべきで、そうすることで文化理解が構築されていきます。これは決して難しいことではないと思います。

最高のサービスを提供するために日本文化を理解することは義務であるべきだと思います。



日本人側が理解し、注意すべき点はどのようなものがあると考えられますでしょうか。


まず、宗教観に関する文化の違いについてですが、

イスラム教徒には(宗教上)礼拝の場が与えられなければなりません。

偕行会の周辺で、彼らが礼拝できる場所があると良いかと思います。


2つ目は、食事についてです。

調整可能であると思いますが、重要なのはハラールであることの保証があることです。


3つ目は、逆に私たちが日本の文化、特に労働文化について学ぶ必要があると思います。

なぜなら日本の労働文化とインドネシアの労働文化は大きく異なります。

私たちはインドネシア人が日本で働くことで得られるメリットについて、また、日本の労働文化はインドネシアよりもずっと優れていることを、介護職としての労働を希望する人たちに伝えていきます。


インドネシア人は日本の文化等に対して、あまり抵抗なく受け入れられると思うので、

日本人もインドネシア人のニーズを知ることで、相互理解に繋がると思います。



西スラウェシ州と医療法人偕行会との今後の連携を深めていく上で、偕行会グループに期待すること、求めることや、ご自身が今後取り組みたいことのビジョンはございますか?


我々は今年8月で期限切れとなるMOUの延長を望んでいます。

出来れば山田理事長にマムジュ市までお越し頂き、協力契約延長のサインを頂きたいと考えています。


また、もっと具体的なフォローアップを行いたいです。

西スラウェシに偕行会のトレーニングセンターを設立する方法について話し合いました。

そのトレーニングセンターでは言語だけでなく、文化的な教育も行えるようにするのです。


私が西スラウェシに戻ったら、このMOUが双方にとって意味のあるものになるように、すぐにでも偕行会との協力に関する全ての情報処理とフォローアップを担当する特別チームを結成するつもりです。


また、偕行会を訪問する機会を与えて下さったことに、改めてお礼を申し上げます。

今回の訪問をきっかけに、私たちが偕行会との国際協力の模範となるような自治体になれることを願っています。



偕行会グループで就労中のインドネシア人職員と、今後インドネシアから日本に来日し、

就労を希望する人たちへ、アドバイスやメッセージを頂けますか?



働く人はもちろん、"郷に入れば郷に従え"という原則を守らなければなりません。

つまり、日本、特に偕行会で働くのであれば、日本の生活に順応できるようにしなければならないのです。二つ目は、日本で働く中で得られる利点を活用し続けることです。特に、スキル、労働文化、スピリットなどにおいてです。というのも、インドネシアでは、ご存知のように、労働文化の全体像が欠けているのです。そのため、偕行会で働くインドネシア人のには、仕事のプロセスからもっと学ぶように託しています。

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